【その1】

こんにちは、私は喜六です。上方落語によく登場し、自分で言うのもおかしいのですが、どこか憎めない、いちびり(お調子者)キャラクターですね。噺の中では、喜ィ公とか喜ィさんと呼ばれています。
 
落語ですので、私の年齢や容姿はお客さんの想像にお任せということになっています。例えば、金田一耕助と聞けば、映画やドラマのイメージで、石坂浩二、古谷一行、といった俳優さんを思い浮かべますが、落語は想像の芸ということで、お客さんが百人いたら喜六のイメージは百通りということですね。
 
私と一緒に上方落語に登場するのが清やん(清八)というキャラクターもおります。清やんは私のボケにしっかりとツッコミを入れてくれます。また、清やんとは、よく一緒に出掛けます。今年の夏は暑かったので、大川に夕涼みに行きました。「遊山船」という噺です。
 
11月に入って急に秋めいてきたので、旅行にもちょうどよい時候となってきました。上方落語には、東の旅という伊勢参りの噺があります。大阪と奈良の境にある暗峠はほんと急な登り坂。ぜひどうぞ。
 冬になれば、あたたかいうどんが食べたくなります。持ち合わせの銭が無い時は、「時うどん」という噺はいかがでしょうか。そして、来年の春には野崎詣りに行こうと思っています。
 
さて、本日の高槻市民寄席で、私(喜六)が登場する噺があるのか、無いのか、そこはお楽しみということで、今後ともご贔屓のほどよろしくお願いします。



             <令和7年11月16日 第141回高槻市民寄席プログラムより>
 
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