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第364回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻阪急スクエア 駅前寄席 vol.214
  高槻阪急スクエア2周年記念・駅前寄席会場移転20周年記念

と き  令和7年10月19日(日) <第1部>午前10時30分開演

              
<第2部>午後2時00分開演
ところ  
高槻阪急スクエア 6階多目的ホール





会場の高槻阪急スクエアです。一昨年に

リニューアルされ阪急百貨店から阪急スク

エアに名称も変更になりました。JR高槻駅

の前ですが、お店は阪急ですのでお間違

えなく。天候は終日曇り空で、秋とはいえ、

まだまだ暑さが残っていました。


今回は、阪急スクエアの2周年なので、

特別編として午前と午後の二部構成です。

なので、私どももいつもより1時間早い

午前9時30分から設営準備を始めました。

客席の椅子については、阪急スクエア側の

方々に並べておいていただきました。


この会場で、午前からの寄席は開催した

ことがないので、少々不安もありましたが、

午前10時の阪急スクエアの開店と同時に

家族連れなどの多くのお客さんがお越しに

なられました。もちろん、いつもの「駅前

寄席」の常連さんもお見えです。


午前10時30分に第一部が開演。阪急

スクエア2周年のめでたい番組構成です。


まずは、高槻阪急スクエアのイベント担当

の方からご挨拶。 今回もくじらいだー@さ

んのブログを引用させていただいています。


(以下の青字の部分)


トップは、腹話術のニッシャン堂さんです。

F1腹話術グランプリで総合優勝され、

関西テレビの番組の「となりの人間国宝

さん」にも選ばれた実力派です。複数の

人形を一度に使い分ける腹話術は、見事

でした。バルーンアートも楽しめました。


左の写真が、いろんな人形が会話する

ニッシャン堂さんの腹話術です。

「一人で複数のキャラを演じ分ける」と

いう意味では、落語に通ずるものがある

ようですね。お客様へのサービス精神、

大いに刺激になりました。


さて、腹話術に続きましては、本来の

落語の寄席となります。一席目は、先月

の定例会でトリを務めた潮吹亭くじらさん。

演目は、「厄払い」です。昔、実際に

あった商売で、めでたい文句を並べたてて、

その家の災厄を払ってくれます。


ところが、この厄払いがいい加減な男で、

にわか仕込みで失敗ばかりです。

マイクの不備でやや聞き取りにくかった

ようで申し訳なかったのですが、理屈抜き

でおめでたい気分になれるネタであると

演者は勝手に思っています・・・・


二席目は、寿亭司之助さんです。演目は、

桂文珍師匠の創作落語「老婆の休日」。

といっても、オードリー・ヘップバーンや

グレゴリー・ペックは登場しません。元気な

お婆さんたちの病院の待合室での会話が

織りなす楽しい噺になっています。

直接、めでたいという言葉は出てきませんが、

長寿がテーマなので、めでたいと言えます。


司之助代表の「名刺代わり」とも

いえるおなじみの一席。この噺に出てくる

老婆たちの年齢に我々も近づきつつあり

ます。この元気さにあやかりたい!


第一部の落語のトリは、三流亭志まねさん。

演目は、「一目上がり」です。掛け軸の

ほめ方を教わった八五郎が、ほうび目当て

にいろんな家の掛け軸をほめに行くのです

が、ことごとく失敗!? どういう訳か、ほめ

言葉の数字が一目ずつ上がっていきます。


これこそ、タイトルどおり、言葉が上り調子

になっていく、めでたい落語だと言えます。

讃→詩→語、七福神からの芭蕉の句。

単なる「ダジャレ」ではない、どこか

高尚な香りのする一席ですね。

見事に午前の部をしめました。


というところで、記念公演の第一部が

お開きになり、昼休憩の後、いつもの

午後2時開演の第二部に移ります。

今回は、特別編ということで、出演者の

写真の入ったディスプレイを設置して

いただきました。


開演の1時間前には次々とお客さんが来場。

新型コロナが蔓延し、寄席の中止や入場者

制限になるまでは、ずっと、開演の30分前

が開場時間だったんですが、コロナ禍以降、

遅く来ると座れないということもあり、お客さ

んが早く来られるようになっています。


開演時間前には、満席になりましたので、

少し早めに開演させていただきました。

この第二部は、「駅前寄席」を以前やら

せていただいていたグリーンプラザ1号館

から、こちらの会場にいてんすることに

なって、20周年の記念公演になります。


一席目は、第一部のトリで出演していた

三流亭志まねさんが、引き続いて出演。

今回の演目は、立川志の輔師匠の創作

落語の「バールのようなもの」です。

ニュースなどでよく使われる「~のよう

なもの」という文言が波乱を起こします。


同じ言葉や文句でも、その使い方や意味

あいが様々なのが、日本語の難しさでも

あり、面白さでもあります。


「バールのようなもの」は、バールでは

ない。しかし「浮気のようなもの」は・・・。

妙に納得してしまう噺ですね。


二席目は、当会の演者の中では紅一点

の梅小鉢晩酌さんです。演目は、「長屋

の花見」。上方落語では、「貧乏花見」

というタイトルになります。で、今回の晩酌

さんは、江戸落語の「長屋の花見」。

セリフもすべて江戸っ子でした。


貧乏長屋の面々が、いろいろと工夫した

ご馳走? を持って花見に出掛けます。


台本作りからこだわり抜いた一席。

奇しくも今日、女性初の首相が誕生。

落語の世界もプロアマを問わず

女性が活躍。今後が楽しみな晩酌さん。


お茶子は、志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘コンビが務めました。上方落語は、

見台などの道具を出したり入れたりする

ので、結構、忙しい仕事になります。

さや豆さんは、バレーボールをされて

から随分背が高くなりましたな・・・


三席目は、悠々亭一光さん。演目は、笑福

亭福笑師匠の創作落語「葬儀屋さん」です。

親族の葬式に出席している遺族の面々が、

ちょっと常識はずれな言動ばかりをします。

その遺族の対応に、いちいち応じなければ

ならない葬儀会社の社員さんの噺です。


厳粛であるべきお葬式の会場が、異常とも

言える空間に変わってしまうことに・・・。

葬儀屋さんの苦労が偲ばれますね。


古典・創作を問わず葬儀は、不謹慎ながら

笑いのネタの宝庫なんですね。引き出しの

多い一光さん。毎回が楽しみです。


中トリは、六弦亭ざくろさんのギター弾き

語りです。ざくろさんは、落語とギターの

二刀流。一時期はフルマラソンもされて

いましたし、当会最年長でありながら、

一番のスーパーマンとも言えます。

「湯の町エレジー」・「シクラメンの


かほり」・「オー・パパ
」の3曲を弾き語って

もらい、大いに会場も盛り上がりました。


レコードデビューも経験されているだけに

その美声はまさに「試され済み」。

3曲目の「オーパパ」、同趣旨の

「小噺」があったような・・・。


ざくろさんの軽快なラテンギターの

演奏ときれいな歌声に会場全体が

包まれ、さながら、ライブ会場かと

思えるほどの盛り上がりようで、

楽屋のスタッフたちも、手拍子やらで、

みんなノリノリの状況でした。


おかげさまをもちまして、今回の「駅前

寄席」の特別編ですが、入場者数は、

第一部が72人、第二部が135人の合計

207人の大入満員となりました。

中には、第一部に引き続き、第二部にも

ご来場いただいた方もおられました。


というところで、中入りの休憩です。名ビラ

の「仲入」は、人が沢山入るように、にん

べんの「仲」にするのが寄席文字です。

当会の名ビラは、最近はパソコンで作りま

すが、この「仲入」や古いメンバーの

ものは、司之助さんの手書きです。


中入り後の五席目は、高月亭すばるさん

です。演目は、「一人酒盛」。タイトル

からも分かるように、酒飲みの落語です。

引っ越しで壁紙貼りが忙しくて手が離せ

ないということで、訪れた友人に雑用を

任せて一人で酒を飲んでしまいます。


友人の怒りに、本人は全く気づかない?

我々素人落語家の楽しみは終演後の

「打ち上げ」。ここで呑むお酒は格別。

で、すばるさんもなかなかいける口。

但し、このネタのような意地汚い酒では

ありません・・・。


特別編の記念公演第二部の大トリは、

南茶亭おすしさん。演目は、桂慶枝さん

の創作落語の「振込め!」です。

昨今、増加している特殊詐欺の中の

振込め詐欺を題材にした防犯落語とも

言える噺です。


午前中の「老婆の休日」に続いて

2席目の防犯落語。まだまだ世間に

はびこる「振込め詐欺」。こんな風に

撃退しましょう!


振込め詐欺のマニュアルを入手したチン

ピラたちが、それを実践しようとします。


大阪のおばちゃんに詐欺の電話をする

のですが、海千山千のおばちゃんには

そんな手口は通用しません。やがて、

電話の内容がおばちゃんのペースに

変わってきて、うまく事が運ばず、犯人の

男たちが右往左往することに・・・。


以上で、第214回「駅前寄席」特別編

(高槻阪急スクエア2周年記念・駅前

寄席会場移転20周年記念公演)は、

無事にお開きと相成りました。二部制の

公演はこちらでは初めてでしたが、思い

の他うまく事が運べてよかったです。


撤収作業も高槻阪急スクエアの担当の

方々にお手伝いいただき、早く終えること

できました。写真は、その後のミーティング

の様子です。はっきり言って疲れました。

でも、この後の打ち上げには出演者が

全員参加で、大いに盛り上がりました。


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第363回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第140回 高槻市民寄席  


と き  令和7年9月21日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


暦の上では秋のはずですが、まだまだ

暑さの残る一日でした。天候は晴れ。

参議院議員選挙などで7月と8月の

寄席が開催できなかったので、高槻

市民寄席は4か月ぶりになります。


会場は、生涯学習センターの1階にある

展示ホール。名前のとおり、展覧会などの

作品を展示するスペースで、とにかく広い

ホールになってます。なので、寄席会場に

変身させる作業はちょっと大変です。


まず、奥の資材倉庫から椅子や机等の

資材を搬出します。単純な作業ですが、

数が半端なく多いので、体力のいる仕事

ですね。高齢化の一途を突き進んでいる

当会には力自慢の助っ人がほしい・・・。


今回の設営作業は、出番の無いメンバー

も多数参加してもらえたので、大いに助か

りました。高齢化してきても、人海戦術で

手分けすれば、何とかなっています。とは

いえ、スタッフは募集中ですので・・・。


高座の左右に楽屋が必要ですので、

この会場に移転してからは、ウォール

を移動させて、スペースを確保してい

ます。この移動がパズルゲーム並に

難解!? この作業も一汗かきます。


高座や椅子の配置が終われば、天井に

スポットライトを設置。これも高座の演者を

引き立てるため角度を調整しなければなり

ません。今回は、フロアでフラダンスもある

ので、いろいろと考えながらの作業でした。

  


こちらが、設営を完了した高槻市民寄席

の高座です。今回は、高座の前でフラダ

ンスの演技があるので、高座を少し前に

設置し、フラダンスの時には後方に移動

させて、スペースを確保することにしました。

  


寄席会場の全景になります。今回は、

「久しぶりの寄席開催になるので、

入場される方はきっと多いはず」と

算段したので、客席の数をいつもより

多めにしてみました。


案の定、開場時には受付前に多くの

お客さんが列をなしておられました。

久しぶりの開催の高槻市民寄席を

待ちかねていただいていたようで、

まことに有り難い限りです。


開場後は、プログラムとチラシの配布

で受付は大忙しです。いわゆる、うれしい

悲鳴が上がってました。こんな悲鳴なら

毎月でも味わいたいものです。また、新た

に名簿登載希望の方もおられました。


開演予定時間より早く大入りになったの

で、少し早めに始めさせていただきました。

今回もくじらいだー@さんのブログ

引用させていただいています。


(以下の青字の部分)


一席目は、寿亭司之助さん。演目は、

「茗荷(みょうが)宿」です。茗荷を

食べると物忘れするという格言を信じて

金もうけを企む宿屋の夫婦の噺。計略

はうまく行くかと思われましたが・・・。


思えば「噺の会じゅげむ」もメンバーが

高齢化。物忘れも度々、この宿屋のご亭主

の失敗も笑えなくなってきまして・・・でも

我らが代表、お客様や我々メンバーへの

気配りは決して忘れない!

   


二席目は、梅小鉢晩酌さん。演目は

「茶漬幽霊」です。江戸落語では、

「三年目」というタイトルになります。

亡くなった女房が幽霊になって現れるとい

う筋で、ちょっとした怪談噺になってます。

   


クライマックスでは、自ら幽霊に・・・。

お客様の中にも「晩酌ファン」が増え

つつあります。かつて、劇団におられた

だけあって、観客を意識した演出は大い

に勉強になります。


お茶子は、志熨家かりんさんです。

かりんさんは、元は当会の小倉出張所

(現在は、いわき支店)の所属でした

が、2010年
に大阪本店に移籍してき

ました。


三席目は、三流亭志まねさん。現在は

静岡県在住なので、毎月、新幹線で高槻

に遠征してもらってます。演目は、江戸落

語の「目黒のさんま」。世間知らずのお殿

様と苦労する家来の落語になっています。


上方落語に変換できない「The江戸

落語」とも言うべき一席。昨今の「自民

党総裁選」の報道を見ていると、候補者

たち、庶民の暮らしがわかってるのか?

このお殿様の事を笑えない!?


おかげさまをもちまして、今回も入場者

222人の大入満員となりました。司之助

さんの予想は「220人は来られる」と

いうことで、プログラムも220枚準備して

ましたので、大正解といった感じです。


四席目の中トリは、歩鱈小酔さんです。

演目は、「二人ぐせ」でした。人には、

何かしらの「くせ」というものがある

もので、二人の男がお互いのくせを

直すために賭けをすることになります。

 


口ぐせを言ったペナルティの千円をせ

しめるための悪戦苦闘ぶりが、いかにも

「落語」ですな。客席にファンの多い

小酔さんの高座。会場のポルテージも

最高潮。文句なしの中トリです。


ここで、中入りの休憩となります。この

休憩の10分の間に、スタッフが高座に

駆け寄って、舞台ごと後方に押し下げ

ました。これで、フラダンスを踊っていた

だくスペースが確保できました。


ゲストのフラダンスのリオリオ フラ オ

ナープアさんです。まずは、教室の先生

でもある坂口理代さんからご挨拶。坂口

さんは、吹田市、箕面市、豊中市で

フラダンス教室を開講されています。


1曲目は、「Hanohano Helumoa(ハノ

ハノ ヘルモア)」です。 ワイキキの

歴史的な場所であるヘルモアを讃える

歌で、ハノハノは、誇らしい、素晴らしい

といった意味だそうです。


2曲目は、「Panini Pua Kea(パニニ

プア ケア)です。ハワイの野生のサボ

テンの白い花という意味で、プニウという

ココナッツの殻を二つに割った打楽器を

打ち鳴らしながら踊ります。


3曲目は、「 Moanikealaonapuamakahina

(モアニケアラオナプアマカヒキナ)です。

「東の地に咲く花々の香りを運ぶ風」と

いった意味合いになります。大切な人に

贈るために書かれた歌だそうです。


4曲目は、「He Mele No Lilo(ヘ メレ

ノ リロ)です。ディズニー映画の「リロ

&スティッチ」のオープニング曲として

有名で、ハワイの王などへの感謝、自然

の偉大さを讃える歌になっています。


5曲目は、全員総出で客席を取り囲む

ように踊っていただきました。曲名は、

Po Laʻilaʻi(ポーライライ)」です。

月の明かりに照らされながら、愛する人と

過ごす特別なひとときを歌っています。


当会3度目のご出演。

これがお目当てのお客様も

多いのでは?

折からの残暑を忘れさせてくれる

さわやかさ。特に子どもたちが可愛い!


6席目のトリは、潮吹亭くじらさんです。

演目は、人間国宝の故・桂米朝師匠の

創作落語「一文笛」。盗人(すり)が

主人公の落語ですが、古典の味わいの

ある人情噺になっています。


わずか一文の笛さえ買うことのできない

貧乏な子供の懐に、その笛を放り込んで

いいことをしたと思っているすりは、その

行為がとんでもないことに発展した事を

知り、自分の指を切り落としますが・・・。


決して笑いの多いネタではないのに、おか

げさまで想定以上の受け方でした。当会の

お客様は落語の聴き方をよくご存知のよう

ですね。素人ながら「米朝生誕100年」、

花を添えさせてもらいました・・・


今回も大いに盛り上がった寄席になり、

無事にお開きとなりました。出演者と

スタッフでお客さんをお見送りします。

次回の定例会は、10月19日(日)の

「高槻阪急スクエア・駅前寄席」です。

ご来場をお待ち申し上げております。


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