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共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


暦の上では秋のはずですが、まだまだ

暑さの残る一日でした。天候は晴れ。

参議院議員選挙などで7月と8月の

寄席が開催できなかったので、高槻

市民寄席は4か月ぶりになります。


会場は、生涯学習センターの1階にある

展示ホール。名前のとおり、展覧会などの

作品を展示するスペースで、とにかく広い

ホールになってます。なので、寄席会場に

変身させる作業はちょっと大変です。


まず、奥の資材倉庫から椅子や机等の

資材を搬出します。単純な作業ですが、

数が半端なく多いので、体力のいる仕事

ですね。高齢化の一途を突き進んでいる

当会には力自慢の助っ人がほしい・・・。


今回の設営作業は、出番の無いメンバー

も多数参加してもらえたので、大いに助か

りました。高齢化してきても、人海戦術で

手分けすれば、何とかなっています。とは

いえ、スタッフは募集中ですので・・・。


高座の左右に楽屋が必要ですので、

この会場に移転してからは、ウォール

を移動させて、スペースを確保してい

ます。この移動がパズルゲーム並に

難解!? この作業も一汗かきます。


高座や椅子の配置が終われば、天井に

スポットライトを設置。これも高座の演者を

引き立てるため角度を調整しなければなり

ません。今回は、フロアでフラダンスもある

ので、いろいろと考えながらの作業でした。

  


こちらが、設営を完了した高槻市民寄席

の高座です。今回は、高座の前でフラダ

ンスの演技があるので、高座を少し前に

設置し、フラダンスの時には後方に移動

させて、スペースを確保することにしました。

  


寄席会場の全景になります。今回は、

「久しぶりの寄席開催になるので、

入場される方はきっと多いはず」と

算段したので、客席の数をいつもより

多めにしてみました。


案の定、開場時には受付前に多くの

お客さんが列をなしておられました。

久しぶりの開催の高槻市民寄席を

待ちかねていただいていたようで、

まことに有り難い限りです。


開場後は、プログラムとチラシの配布

で受付は大忙しです。いわゆる、うれしい

悲鳴が上がってました。こんな悲鳴なら

毎月でも味わいたいものです。また、新た

に名簿登載希望の方もおられました。


開演予定時間より早く大入りになったの

で、少し早めに始めさせていただきました。

今回もくじらいだー@さんのブログ

引用させていただいています。


(以下の青字の部分)


一席目は、寿亭司之助さん。演目は、

「茗荷(みょうが)宿」です。茗荷を

食べると物忘れするという格言を信じて

金もうけを企む宿屋の夫婦の噺。計略

はうまく行くかと思われましたが・・・。


思えば「噺の会じゅげむ」もメンバーが

高齢化。物忘れも度々、この宿屋のご亭主

の失敗も笑えなくなってきまして・・・でも

我らが代表、お客様や我々メンバーへの

気配りは決して忘れない!

   


二席目は、梅小鉢晩酌さん。演目は

「茶漬幽霊」です。江戸落語では、

「三年目」というタイトルになります。

亡くなった女房が幽霊になって現れるとい

う筋で、ちょっとした怪談噺になってます。

   


クライマックスでは、自ら幽霊に・・・。

お客様の中にも「晩酌ファン」が増え

つつあります。かつて、劇団におられた

だけあって、観客を意識した演出は大い

に勉強になります。


お茶子は、志熨家かりんさんです。

かりんさんは、元は当会の小倉出張所

(現在は、いわき支店)の所属でした

が、2010年
に大阪本店に移籍してき

ました。


三席目は、三流亭志まねさん。現在は

静岡県在住なので、毎月、新幹線で高槻

に遠征してもらってます。演目は、江戸落

語の「目黒のさんま」。世間知らずのお殿

様と苦労する家来の落語になっています。


上方落語に変換できない「The江戸

落語」とも言うべき一席。昨今の「自民

党総裁選」の報道を見ていると、候補者

たち、庶民の暮らしがわかってるのか?

このお殿様の事を笑えない!?


おかげさまをもちまして、今回も入場者

222人の大入満員となりました。司之助

さんの予想は「220人は来られる」と

いうことで、プログラムも220枚準備して

ましたので、大正解といった感じです。


四席目の中トリは、歩鱈小酔さんです。

演目は、「二人ぐせ」でした。人には、

何かしらの「くせ」というものがある

もので、二人の男がお互いのくせを

直すために賭けをすることになります。

 


口ぐせを言ったペナルティの千円をせ

しめるための悪戦苦闘ぶりが、いかにも

「落語」ですな。客席にファンの多い

小酔さんの高座。会場のポルテージも

最高潮。文句なしの中トリです。


ここで、中入りの休憩となります。この

休憩の10分の間に、スタッフが高座に

駆け寄って、舞台ごと後方に押し下げ

ました。これで、フラダンスを踊っていた

だくスペースが確保できました。


ゲストのフラダンスのリオリオ フラ オ

ナープアさんです。まずは、教室の先生

でもある坂口理代さんからご挨拶。坂口

さんは、吹田市、箕面市、豊中市で

フラダンス教室を開講されています。


1曲目は、「Hanohano Helumoa(ハノ

ハノ ヘルモア)」です。 ワイキキの

歴史的な場所であるヘルモアを讃える

歌で、ハノハノは、誇らしい、素晴らしい

といった意味だそうです。


2曲目は、「Panini Pua Kea(パニニ

プア ケア)です。ハワイの野生のサボ

テンの白い花という意味で、プニウという

ココナッツの殻を二つに割った打楽器を

打ち鳴らしながら踊ります。


3曲目は、「 Moanikealaonapuamakahina

(モアニケアラオナプアマカヒキナ)です。

「東の地に咲く花々の香りを運ぶ風」と

いった意味合いになります。大切な人に

贈るために書かれた歌だそうです。


4曲目は、「He Mele No Lilo(ヘ メレ

ノ リロ)です。ディズニー映画の「リロ

&スティッチ」のオープニング曲として

有名で、ハワイの王などへの感謝、自然

の偉大さを讃える歌になっています。


5曲目は、全員総出で客席を取り囲む

ように踊っていただきました。曲名は、

Po Laʻilaʻi(ポーライライ)」です。

月の明かりに照らされながら、愛する人と

過ごす特別なひとときを歌っています。


当会3度目のご出演。

これがお目当てのお客様も

多いのでは?

折からの残暑を忘れさせてくれる

さわやかさ。特に子どもたちが可愛い!


6席目のトリは、潮吹亭くじらさんです。

演目は、人間国宝の故・桂米朝師匠の

創作落語「一文笛」。盗人(すり)が

主人公の落語ですが、古典の味わいの

ある人情噺になっています。


わずか一文の笛さえ買うことのできない

貧乏な子供の懐に、その笛を放り込んで

いいことをしたと思っているすりは、その

行為がとんでもないことに発展した事を

知り、自分の指を切り落としますが・・・。


決して笑いの多いネタではないのに、おか

げさまで想定以上の受け方でした。当会の

お客様は落語の聴き方をよくご存知のよう

ですね。素人ながら「米朝生誕100年」、

花を添えさせてもらいました・・・


今回も大いに盛り上がった寄席になり、

無事にお開きとなりました。出演者と

スタッフでお客さんをお見送りします。

次回の定例会は、10月19日(日)の

「高槻阪急スクエア・駅前寄席」です。

ご来場をお待ち申し上げております。


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第362回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻阪急スクエア 駅前寄席 vol.213

と き  令和7年6月15日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻阪急スクエア 6階多目的ホール





梅雨の季節に入り、前日は雨模様でした。

この日は朝から雨は上がり、曇り空です。

逆に、日差しが無いぶん過ごしやすい一日

となりました。会場の高槻阪急スクエアは、

何やら外装の化粧直し中!?


午前中に飲食店街の多目的ホールで

会場設営を開始します。とりあえず、

大急ぎでテーブルを畳んで、椅子を

脇に撤収させてから、我々の寄席仕様

の会場へと順次変身させていきます。


落語の舞台となる高座を組み立てます。

実際のところ、毎回、試行錯誤の連続で、

やっているのですが、今回は、新しい

大きめの毛せんを導入しましたので、

比較的、時間短縮できたように思います。


客席の椅子の並べ方も、お客さんから

高座が見やすいように試行錯誤してい

ます。現在の並べ方は、「モーゼの

十戒」方式というもので、客席の中央

に海が割れるような通路を作ります。


高座とその周辺のマイクとマイクスタンド、

衝立て、のれん、名びらと名びら立て、

寿限無の額等々の配置が完了しました。

のれんの向こうの楽屋には、出囃子に

使うラジカセと拡声器をセットします。


会場内の設営がひととおり終われば、

お客さんにお配りするプログラムと

次回定例会(9月の高槻市民寄席)

や他のイベントのチラシを一組ずつ

組み合わせて行きます。


設営の終わった会場内の全景です。

備え付けの会場用の椅子は100脚。

それに、予備の木の椅子や、他の部屋

から折りたたみ椅子を搬入しました。

この作業が、少々体力がのいる仕事です。


早くからお客さんがお待ちになられます

ので、今回も、開演1時間前の午後1時

に開場させていただきました。常連のお

客さんに加えて、新規のお客さんも随分

と増えてきたように思います。


前説は、寿亭司之助さんです。7月は

参議院選挙、8月はこの会場で小学生

を対象とした落語体験教室を開催します

ので、定例会は中止させていただく旨の

告知をさせていただきました。


今回で213回目の駅前寄席の開演です。

すでに、100人を超える大入りの状態で、

かなりな熱気が感じられます。そういうこと

で、この会場の空調も強めの冷房に切り

替えていただきました。


一席目は、悠々亭一光さんです。演目は、

桂文枝(前・三枝)師匠の創作落語

「シルバーウェディングベル」。高齢

社会がテーマで、高齢者同士の結婚

披露宴でのドタバタ劇になります。


この演目の元ネタは、ハメ(音曲)が

効果音として入るのですが、一光さんの

今回の演出は、そのハメを入れずに進行

するバージョンでした。それでも十分に

面白く、盛り上がりました。さすがです。


二席目は、六弦亭ざくろさん。演目は、

博打の噺「看板の一(ぴん)」です。

落語にはよく登場する「チョボいち」と

言われるサイコロを1個だけを使う簡単な

博打の賭場が舞台になります。


無理に博打に引き込まれた、昔は、名の

知られた博打打ちだった長屋の親父さんが、

あっと驚くようなテクニックを披露し、若い

連中を散々な目にあわせます。ざくろさん、

老博打打ちのいい味を出してました。


三席目は、梅小鉢晩酌さんです。演目は、

「書割盗人(かきわりぬすっと)」。

家の中に家財道具が何も無いので、絵の

上手な知人に頼んで、壁に家財道具一式

の書割をいろいろと描いてもらいます。


道具類が書割の絵とは知らず、そこに泥棒

が入って、絵に描いた物を盗もうと必死に

なるのですが、盗める訳がありません。

この泥棒が、絵に描いた道具に気づく時の

演技がお客さんから絶賛されてました。


お茶子は、志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘コンビです。お茶子は、座布団を返し

たり、見台やひざ隠しを運んだり、名びら

をめくったりと高座を整える役目の女性で、

上方落語特有の存在になります。


おかげさまをもちまして、今回の駅前寄席

も入場者142人の大入満員となりました。

お暑い中をご来場いただき、まことに有り

難うございます。満員の会場の盛り上がり

は、演者にとって本当に励みになります。


四席目の中トリは、高月亭すばるさんです。

演目は、「いもりの黒焼き」。この黒焼きは、

漢方薬の媚薬(びやく)と言われてました。

実際の効能の程は分かりませんが、いわ

ゆる「ほれ薬」というものでしょうね。


好きな相手をこちらに振り向かせたい

一心で、この「いもりの黒焼き」を

使用するのですが、それがとんでもない

騒動に発展してしまいます。今も昔も、

恋の悩みは深刻なもののようです。


四席終わって中入りの休憩です。

以前は、三席で中入りにして、中入り後

に二席というプログラムにしていましたが、

メンバー増加に伴い、現在の四席+二席

の計六席の寄席になっています。


楽屋のテーブルに置かれた差し入れ

のお菓子です。終演時にはきれいに

なくなりました。落語の高座は15~25分

程度ですが、大きな声を出すので、結構、

お腹が空くものなのです。
助かります!


中入り後は、南茶亭おすしさん。演目は、

「せんたく」。桂文枝(前・三枝)師匠の

お弟子さんになる桂慶枝(前・三風)さん

の創作落語です。洗濯屋さんの噺ですが、

人生の「選択」がテーマになっています。


育ての親が、自分が実の親でないことを

子供に告げるべきかどうか大いに悩むと

いう展開。テレビドラマではよくあるシチュ

エーションですが、現実なら切実な問題

かも。でも、落語になると笑えてしまいます。


今回のトリは、寿亭司之助さんです。演目

は、「宿がえ」。現代では、引っ越しの

ことです。ちょっと間の抜けた亭主としっか

りものの女房とが、新しい長屋に転居しま

すが、ドタバタと大騒ぎになってしまいます。


司之助さんは、故・桂枝雀師匠が小米を

名乗っていた頃の「宿がえ」を聴いて

落語の面白さに目覚めました。それだけ

に思い入れのある演目で、セリフや演出も、

ほぼ昔のままの形で演ってます。


江戸落語では、「粗忽の釘」という

タイトルで演じられているように、亭主が

一所懸命に壁へ釘を打ち込むシーンが

見所のひとつになっています。
司之助

さんもここは楽しんでるみたいでした。


今回も無事にお開きとなり、メンバー全員

でお客さんのお見送り。最後までたくさんの

お客さんにお残りいただきました。

改めまして、厚く御礼を申し上げます。

そして、大急ぎで撤収作業に入ります。


撤収後は、市内の居酒屋(かいじ)さん

で、打ち上げです。元メンバーの浪華家

久句さんも参加、女性陣も3人参加で、

賑やかに落語談義からアイドル談義、

そして、人生談義まで盛り上がりました。


次回の定例会は、9月21日に生涯学習

センターで開催の「高槻市民寄席」に

なります。
今回のプログラムの潮吹亭

くじらさんのコラムは、「特集」コーナーの

「くじらのひとりごと」に掲載してます。


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