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共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


三寒四温とはよく言ったもので、

暑くなったり寒くなったりの繰り返し

の日々ですが、この日は快晴で

暖かい一日でした。写真は、会場の

ある高槻市役所総合センターです。


生涯学習センターの屋外掲示板にも

「高槻市民寄席」のポスターが

掲示されていました。


会場設営は、毎回、午前10時30分

から始まります。まず、資材倉庫で

保管されている
椅子や机や舞台等を

会場の展示ホールに搬入します。


移動式の低めの舞台に机を3脚乗せて、

それぞれを動かないように足を縛って、

(以前に舞台から机が落ちました)

机の上に緋毛せんを敷き、落語の高座を

作り上げます。


天井には、簡易式のスポットライトを

設置。おかげで、高座の演者の姿を

くっきりと浮かび上がらせてくれます。


会場の出入り口付近では、受付を

するためのディスプレイや机を並べ

ます。

  


客席の椅子は、最前列の基準線を

設定してから、前後左右の間隔や

角度などを微調整しながら並べて

いきます。

  


また、長年の使用に耐えかねて

壊れてしまった備品の修理もやらね

ばなりません。今回は、衝立障子

がバラバラに・・・。


楽屋では、プログラムのナンバリング

作業と出囃子の準備中。


一応、これで寄席会場の完成です。

(衝立障子が1枚、修理中)


今回は、客席の中央の通路を前半分

広めにしています。これは、ゲストの日本

舞踊が後ろの席の方から見えづらいと

いうご意見をいただいていましたので、

通路の中でも舞ってもらうことにしました。


ロビーに回転式の広報板があり、珍しい

もの好きのメンバーたちがカメラ撮影!?

今回もくじらいだー@さんのブログ

引用させていただいています。


(以下の青字の部分)


楽屋には太鼓にドラが・・・

久々に生のハメが入るようですね。

さて誰のどの演目?


今回も、開演1時間前には受付の前に

開場待ちの列ができましたので、早めに

開場させていただきました。

   


最近は、基本的に前説はやらないので

すが、今回は、番組内容の変更やホーム

ページのアドレス変更や会場の中央通路

を広くした理由などを代表の司之助さんが、

お客さんにお知らせしました。

   


そして、開演予定時間前には入場者が

100人を超え、客席がほぼ埋まってきて

いましたので、予定より5分早めに開演さ

せていただきました。


一席目は、六弦亭ざくろさん。演目は、

「子ほめ」です。子供をほめて

ほめて親を喜ばせ、酒をご馳走に

なろうとするのですが、そのほめ言葉が

トンチンカンすぎて逆効果に・・・。


国語の教科書にも載ったことのある、

まさに落語の代表格。このようなスカタン

な褒め方でも、相手がざくろさんなら、

あまり腹は立たないかも・・・。



二席目は、潮吹亭くじらさんです。演目は、

「代書屋」。字の書けない男が、就職の

履歴書を書いてもらうため、代書屋に来ま

す。でも、代書屋さんの質問に的外れな

受け答えばかりで代書屋を困らせます。


「せーねんがっぴ!」

やはり、ここが「枝雀流代書屋」の

クライマックスのようですね・・・。

永遠の落語キャラ「松本留五郎」

に感謝・・・・。


席目は、悠々亭一光さんです。演目は

「かずとも」。葬式での子供の素朴な

疑問が落語になってます。この日のプログ

ラムのコラム「悠々亭一光の創作落語

考」によりますと、一光さんのお勧めは、

   


六代文枝師のお弟子さんたちの新しい

感覚の創作落語のようです。確かにこの

「かずとも」も六代文枝師のお弟子さん

桂三四郎さんの作品。しかしながら、この

「かずとも」くん、古典創作をひっくるめ

た「落語国住人のこども」の集大成かも。


おかげ
さまをもちまして、今回の入場者

数も194人の大入満員となりました。

毎度毎度、たくさんの方に多数ご来場

いただきまして、まことに有り難うござい

ます。


中トリの四席目は、寿亭司之助さんです。

演目は、「愛宕山」。旦那が芸者、

舞妓、お茶屋の女将、そして、太鼓持ちを

伴って、愛宕山の神社にお参りに行き、

途中、カワラケ投げをして遊びますが・・・。


そうです。この司之助代表の高座こそ

「生のハメ大活躍」の巻です。三味線

部分こそテープですが、太鼓持ち一八が

大きな傘を持って谷底へ翔ぶシーン。



太鼓は志熨家かりんさん。

見事な「夫婦共演」であります。


ここで、中入りの休憩です。


中入り後は、ゲストの日本舞踊の師範、

西川香蓉さんです。曲目は、長唄の

「蓬莱」とモダンな「ソーラン節」。
その

見事な舞踊をお客様方によく見えるように、

客席の前部分と中央部を「Tの字」に


動いて踊ってもらおうという無理を承知の

要望に応えてくださいました。ゲスト出演は、

今回でおしまいですが、今後も当会のファン

であり続けてくださるとのこと。ありがたい

限りです。


トリの六席目は、三流亭志まねさん。

出演予定者が欠席になり、急な代演です。

演目は、「百川(ももかわ)」。

実在した料理屋で、実際にあったエピソード

が元になった落語らしいです。


トリの代演。これを難なく勤め上げるのが、

さすが百戦錬磨の志まねさんです。この

「百川」は、今年のNHK大河ドラマ

「べらぼう」にも出てくる実在の料理屋が

舞台です。文句なしの「大トリ」です。


料理屋「百川」で働く田舎者の奉公人

と江戸っ子の会話が、お互いに言葉が通じ

ないので、お互いが勘違いばかりです。

使いを頼まれた奉公人は、これまた勘違い

してしまい、大騒動に発展します。


寄席は、予定どおりの時間にお開き

となり、スタッフ、出演者が総出で

お客さんをお見送りします。


来月の定例会もよろしくお願いします!!


会場の撤収作業を終えた後、控え室

で一休み。志まねさんが、皆にお菓子を

配ってくれましたが・・・。


和歌山県の南紀熊野のお土産で、

「やたがらすの運だめしクッキー」。

12枚中の2枚が、激辛になってます。

そして・・・


激辛に当たったのは、ざくろさんと

運試しを企んだ志まねさん自身でした。

これを人呼んで、自業自得!?

私もひとかけら分けてもらって食べまし

たが、かなりな辛さでした  (>o<)




今年最初の「駅前寄席」です。

当会の定例会としては、358回目に

なります。前日の夜から雨が降って

いましたが、朝には雨も上がって

曇り空となりました。


午前中は、会場の設営に追われます。

昨年に椅子が新調され、若干、軽くは

なりましたが、多くの椅子をきれいに

並べるのは体力と根気が要る仕事

です。


高座もきれいに仕上がりました。

実際のところ、寄席会場において

一番手間がかかるのは高座です。

お客さんが注目する舞台ですので、

強度と見栄えに気を遣います。


会場全体を後方から見るとこんな感じ

になります。新調された椅子は100脚

ですが、少し足りないので、倉庫内に

ある折りたたみ椅子や木の椅子も

動員して122席用意できました。


会場設営が終わった後は、お客さんに

お配りする当日のプログラムと次回の

定例会のチラシと他のイベントのチラシ

を配りやすいように組み合わせて重ね

ておきます。


開演1時間前の午後1時には、会場の

前に開場待ちの列ができていました。

喜んでいる場合ではないので、大慌て

で、開場させていただきました。本当に

有り難いことです。


もう、次々と来場されるお客さんの

応対で、受付は大忙しでした。

ホント、嬉しい悲鳴が聞こえます。


そういうことで、今回も開演予定時間

より早くに満員の状態になりましたので、

少し早めに開演させていただきました。


会場の後方はすでに立ち見のお客さん

がどんどんと増えてきました。

今回もくじらいだー@さんのブログ

引用させていただいています。

(以下の青い部分)


一席目は、三流亭志まねさんです。

演目は、「大師の杵」。弘法大師

(空海上人)が若かりし頃、諸国

を修行中のちょっと珍しい男女関係

にまつわる物語です。


会話の部分が少ないいわゆる「地噺」。

一見、全編がマクラのような・・・。

ここは「つかみ」の達人・志まね

さんの独擅場ですね。

トップから大受けです。


二席目は、潮吹亭くじらさん。演目は、

37年前の桂枝雀師匠の口演で覚えた

という「猫」です。猫が突然しゃべり

だすという摩訶不思議な世界でした。

マクラの小咄で、会場は爆笑の渦に。



37年前の演出にこだわった理由の

一つは、猫が「チャンネルが回し

にくい」、この秀逸なギャグが捨て

がたかったからでもあります。しかし、

このネタ。こんな受け方をする噺だった

かな? ありがたいのですが、少々

戸惑いもあります。


三席目は、歩鱈小酔さん。演目は、

「太鼓腹」です。主人公の太鼓

持ちが、贔屓にしてもらってる若旦那

の道楽に付き合い、生半可な針治療

の患者役をさせられるのですが・・・。


太鼓持ち。またの名を男芸者。現代では

「絶滅危惧種」らしいですが、こんな

「人体実験」をさせられるとなると、

まあ、なり手はいないでしょう・・・。えげ

つない噺なのになぜかさわやか。

これも演者小酔さんの人徳か。


おかげさまをもちまして、今回の寄席も

入場者165名の大入満員となりました。

会場のスペースの都合上、客席の数も

制限されますので、多くの方が立ち見に

なりました。申し訳ございません。

中トリの四席目は、南茶亭おすしさん。

演目は、桂文枝師匠の創作落語になる

「宿題」です。父親が子供の宿題を見て


やるのですが、子供の成長とともにレベル

アップして、親も付いていけなくなります。


演者のおすしさん曰く「古典落語よりも

覚えにくい」。確かに問題そのものは、

決してデタラメではありませんから。

三問目の「姉妹四人のさくらんぼ」、

実際に解いた人はいるのかしら。


ここで中入りです。

お茶子は、志熨家かりんさんでした。


楽屋への差し入れのお菓子です。


中入り後の五席目は、悠々亭一光さん。

演目は、桂文枝師匠創作の「またも

華々しき華燭の典」です。結婚披露宴

におけるいろんな人のスピーチが、実に

爆笑ものでした。そして、最後に・・・。


というわけで中入りを挟んで「六代

文枝師の作品」競演となりました。

なるほど2作とも時代を切り取った力作

ですね。再婚者同士の結婚も、もう

珍しくなくなってますから・・・。


トリの六席目は、六弦亭ざくろさんです。

演目は、「はてなの茶碗」。有名な

京の茶道具屋の金兵衛(茶金)さん

が、清水寺の茶店で休憩中に、茶碗を

のぞき込んで「はてな?」と呟きます。


こういう噺には一定の「貫禄」や

「年輪」が必要、となると、当会では

ざくろさんが適任。その期待通りの熱演

でした。いわゆる「数茶碗」があっと

いう間に千両の値がつく。なんとも、

「落語らしい落語」で見事な大トリ!


茶金さんの様子を見ていた行商の油屋

さんが、値打ちものの茶碗に違いないと

思い込み、その茶碗を無理矢理に手に

入れ、一儲けしようと企みますが、とん

でもないことになってしまいます。


長講の落語でしたが、お客さんは最後

まで熱心にお聴きくださっていました。

満員の聴衆の前で落語を演じられる

ということは、アマチュアの噺家として

これ以上の喜びはありませんね。


終演後は、出演者とスタッフ総出でお客

さんをお見送りします。皆さん、笑顔で

お帰りいただいています。
プログラムの

くじらさんのコラムは、「特集」コーナー

「くじらのひとりごと」に掲載してます。


近くの居酒屋さんで打ち上げで盛り上が

り、恒例の大阪一本締めでこの日の活動

はお開きとなりました。次回の定例会は、

3月23日(日)開催の「高槻市民寄席」

です。どうぞよろしくお願いいたします。


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